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スペリオル湖に浮かぶスレート諸島

著者 Shigeru Nakamura

五大湖の中で一番大きな湖、スペリオル湖は北海道の1.05倍の大きさがあります。海抜183m、最も深い所で406mあります。スペリオル湖の北部、オンタリオ州にあるテラスベイから約10km南に位置しているスレート諸島はパターソンアイランドとモーティマーアイランドの2つの大きな島と5つの小さな島々からなっています。18億年から21億年前には火打石などの沈殿層で形成され、11億年前にはパターソンアイランドで火山活動があったと推測されていますが、火山岩は浸食によってほとんどが移動し、姿を消してしまいました。この場所は4億5千万年から8億年前に隕石が落下し、その衝撃で直径32kmのクレーターが形成された場所と言われています。

この島の一部には大変珍しい9mの高さのシャッターコーンと言われる溝が岩盤に残っています。シャッターコーンとは巨大隕石があたった衝撃により、速い衝撃波が衝突口から下の部分に形成する地質的にも大変珍しい形の岩盤で、頂点から放射する溝は円錐形で様々な大きさ、形をしています。スレート諸島にあるシャッターコーンは現存している、世界最大規模のものです。

1940年以前は、スレート諸島で木々の伐採が行なわれていた時期もありましたが、それ以後はアメリカの製紙工場に輸出するためにメインランドで伐採された木材を保存する中継地点として使用され、1985年にオンタリオ州自然環境州立公園に指定されました。スレート諸島へのアクセスは対岸のテラスベイからモーターボートでおよそ1時間、あるいは、水上飛行機を利用します。宿泊施設がないので、日帰り、又は、キャンプギアーを持参して、釣りやシーカヤックなどのアウトドア―が楽しめます。

この諸島のもう一つの見どころは125頭のウッドランド・カリブ。彼らは大変警戒心の強い動物ですが、歩くときは、二つに分かれた蹄がカスタネットのようにカチカチと音を鳴らします。泳ぐときは、蹄の部分が重なってお椀の形になり水かきの役目を果たすので、大変泳ぎが得意で、そのスピードはカヌーでも追いつけないほどです。

ウッドランド・カリブは通常のカリブと違って毛並が短く整っています。水で囲まれているので、ウッドランド・カリブにとっての外敵が少なく、自然条件が整っています。島に生息している哺乳動物はビーバー、マスクラット、スノーシュー野ウサギ、イタチ、赤キツネなど。興味深い地質や様々な動植物、ウッドランド・カリブの魅力を探ることができるスレート諸島に、是非、キャンピングギアーを持って出かけてみてください。

http://www.ontarioparks.com/english/slat.html

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