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ジャズ2011

著者 Shigeru Nakamura

世界三大ジャズフェスティバルと言ったらアメリカ・ロードアイランド州ニューポートで開催されるニューポート・ジャズフェスティバル「JVC Jazz Festival Newport」。アメリカ・カリフォルニア州モントレーで開催される「モントレー・ジャズフェスティバル」。そして、スイス・モントルーの「モントルー・ジャズフェスティバル」ですが、、、カナダ・モントリオールではそれらと肩を並べる「モントリオール国際ジャズフェスティバル」、カナダ最大都市トロントでも同時期に「トロント国際ジャズフェスティバル」が行われ、カナダ各地や世界中から多くのミュージシャン、ジャズファンが集まってきます。

ジャズは西洋とアフリカミュージックの融合から発展した音楽で、発祥はニューオリンズと言われています。ニューオリンズ地域では俗語で女性の性器や性行為をジャズ、売春宿をジャズハウス、売春宿の待合室や酒場で活動していた演奏グループをジャズバンドと呼んでいたことがジャズの語源という説がありますが、一方、「ジャズ」はフランス語でJaser「くだらない話」とアフリカ系アメリカ人に対する軽蔑の意味を込めてシカゴで広まった言葉という説もあります。語源はさておき、バンクーバー、オタワ、エドモントン、トロントなど多くの都市で頻繁にジャズフェスティバルが開催され、カナダにおけるジャズの人気はどんどん高まっています。

現在トロントで注目されているのは1998年、20歳でハンガリーからカナダに移住したロビー・ボトッシュ(Robi Botos)。ジプシー音楽を家族で楽しみ、7歳になると独学でピアノを始めました。ハンガリーで様々な賞を受賞したロビーは、北米でも数々の受賞をし、ジャズミュージシャンとして高い地位を獲得しました。音楽はソフトからハード、繊細なピアノを弾いていたかと思うと、テンポが急に変わりファンキーになったり、脈動間のある幅広いセンスの持ち主です。ジャズ界の天才ピアニストと言われ、今は亡きビル・エバンスを思い起こさせるフレーズが出てきた時、長年エバンスの曲を聴いている私は度肝を抜かれました。最近ではカナダを代表するベーシスト、デイブ・ヤングと共に故オスカー・ピーターソンを偲んで、追悼演奏会をカナダ各地で開催し、カナダのジャズ界を背負っていくピアニストと考えられています。

新生ジャズとして注目されているのはアカペラカルテット「ケイデンス」(Cadence)。Jazz FM 911ラジオ番組で見つけたトロント出身のグループです。アカペラカルテットというと一般的には、バス, バリトン、テナーといった音域でメロディーを歌いますが、ケイデンスはドラム、パーカッション、ベース、トランペット、サックス、ブリューゲルホーン、トロンボーン、ギター、ハーモニカなどのあらゆる楽器の音を組み合わせて、声と体でさらに複雑な音をクリエートするアカペラカルテット。そのリズム感の良さ、パンチのあるビート、ハーモニーを聴くとたちまちケイデンスのとりこになってしまします。
www.cadence-unplugged.com

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