カナダ通の ブログ

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まだ見ぬサンシャイン・コーストとBC州の海の自然

著者 Tatsuo Gunji

ウィスラーで世界最長の「ピーク・トゥー・ピーク・ゴンドラ」を体験した私たちは、その午後は水上飛行機でバンクーバーの湾に面したホテルのすぐ近くまで飛ぶ予定でしたが、その日はあいにくの強風。そこで風光明媚な入江沿いを車でバンクーバーへもどりました。このバンクーバー市と対岸のバンクーバー島の間に北西に広がるジョージア海峡には沢山の島が点在し、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の中でも海の自然の豊富な場所です。

ウィスラーで会ったスキーガイドの柳沢純さんによると、夏、このあたりの海岸をお米だけ持ってカヤックで移動する旅は最高だそうです。ウニでも貝類でも取り放題。シーフードをおかずに一週間でも気ままな旅が出来ます。それに、このあたりは4月から10月にかけてはホエールウォッチングも可能。今回の旅行で私たちは東海岸で鯨を見に行きましたが、西海岸の豊かな自然の中でのウォッチングもいいですね。それともう一つ、BC州の海岸の自然について私の心をとらえている「まだ見ぬ場所」があります。それがサンシャイン・コースト。バンクーバーからは陸続きながら入り組んだ海岸線のため、フェリーで行くしかないところで、40分程の距離にあります。去年のGomediaの会議で現地ツーリズムのアンドレアに聞いた話ですが、海岸に面している彼女の家からは毎日、「うっとりするような夕日」(それを彼女はアイフォンの写真で見せてくれました)が見られるそうです。この風光明媚な自然環境に誘われて絵画や陶磁器など様々なジャンルのアーティストやってきていて、中には日本人の女性画家も住みついているそうです。

それと、対岸のバンクーバー島の西海岸にあるトフィーノ。ここは、冬の間(11月から3月)に見られる嵐の風景が見もの。強風が吹き付け、どこまでも続く美しい砂浜の海岸に巨大な波が次々に押し寄せます。海岸を風に吹き飛ばされそうになって散歩してもよし、海に面したホテルからワインを傾けながら眺めるもよし。その嵐の光景を眺めることを「storm watching」といいます。言い得て妙ですね。トフィーノの海岸はサーフィンのメッカでもあるそうですが、こうしたところの情報については、ネット(*)でみるとイメージがつかめると思います。

さて、私が考えるのはTV番組企画。こうしたカナダ西海岸をベースにどのような番組が可能でしょうか。例えば、日本では感じられないようなゆったりのんびりした気分で、その雄大で豊かな海の自然を楽しみながら、現地のアーティストたちと交流しながら、大自然からの芸術的なインスピレーションを感じてもらう。また、この西海岸あたりはカナダの先住民族ハイダ族の定着地でもありました。そういう自然とともに生きる先駆者たちとの交流も考えられます。カナダで最も有名な日系の生物学者で科学番組キャスターでもある、デイビッド・スズキ氏。その娘さんの環境学者のセヴァン・カリス・スズキ氏はハイダ族の青年と結婚しているそうですので、カナダの自然環境について理解を深めることも出来ますね。
そんな旅に付きあって頂く旅人に誰が相応しいのかが課題ですが、カナダ西海岸の海の自然が発信する大自然の声に耳を傾ける紀行番組を見たいです。
*)サンシャイン・コーストはhttp://www.createconnectdiscover.com/
ストーム・ウォッチングはhttp://tofino.travel.bc.ca/features/storm-watching/


なお、蛇足ながらもう一つ付け加えると、BC州の西海岸のPrincess Royal Islandには、地球上でも珍しい「白クマ」がいます。ホッキョクグマとは別種でむしろブラックベアに近い体型を持つクマで、1万年前の氷河期の生き残りではないかと言われています。僅かな生息数のクマで、これを専門に追跡撮影している撮影チームもいます。西海岸の入り組んだ風景の中には、自然の声が満ちあふれている感じです。(写真は、ジョージア海峡のものではありますが、あまりいのがありません。上のサイトでご覧ください)
Ontario,Georgian Bay - 背景画像を見る