ストーリーアイデア

タテゴトアザラシとの出会い

著者 Masayo Hando

カナダ東部、ケベック州マドレーヌ島では、毎年2月末になると流氷に乗ってやってきた何万頭ものタテゴトアザラシが一斉に赤ちゃんを産みます。マドレーヌ島からヘリコプターで流氷の上に降り立ち、タテゴトアザラシの赤ちゃんを間近に見られるエコツアーがあり、誰でも快適に参加することができます。

生後間もなくの赤ちゃんはイエローコートと呼ばれ、まだ小さく痩せていて、羊水で黄色っぽくなった毛皮が特徴です。へその緒をつけたままヨチヨチと頼りなくお母さんを探す姿は何とも愛らしいです。

生後4日ほど経つと毛皮は真っ白になり、ホワイトコートと呼ばれるようになります。お母さんのおっぱいを飲んでだんだんと太ってきた赤ちゃんはふわふわしていて、つぶらな瞳がとても印象的。ときにユーモラスなポーズをするので、こちらも思わず笑みがこぼれます。好奇心いっぱいの表情でこちらをじっと見つめる、可愛いアザラシの赤ちゃんからは誰もが目を離せません。

海で魚を採っているアザラシのお母さんは、自分の子供にお乳をあげるため、ときどき氷の穴から顔を出し、流氷に上がってきます。お母さんは自分の赤ちゃんを匂いで確かめるので、母子は鼻を寄せ合ってキスするような仕草をします。横たわって授乳しながら前足で赤ちゃんを抱く様子は、頭を撫でているようにも見えます。愛情いっぱいの親子の触れ合いに、心が癒されます。

お母さんの子育ては10日から2週間程度です。その頃には丸々と太って大きくなり、次第に白い毛は抜け落ち、灰色の大人の毛に生え変わります。グレイコートと呼ばれる段階です。赤ちゃんたちは泳ぎの練習を始め、やがてお母さんとの別れがやってきます。

アザラシ・ウォッチングのベストタイミングは3月1週目といわれています。タテゴトアザラシとの出会いを通して生命の営みや自然環境を体験し、野生動物の健気さ、たくましさを実感することでしょう。

近年、地球温暖化で流氷の状況が不安定になりつつあり、ヘリコプターが流氷に降りられず、ツアーがキャンセルされる場合もありますので、シーズン前にツアー催行の有無を必ずご確認ください。

問い合わせ:
http://www.hotelsilesdelamadeleine.com/lodging-room-magdalen/chateau-madelinot/japanese-language_ang.cfm

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